音楽サバイバル。

非常勤講師、ピアノ教室講師、伴奏ピアニスト、部活動外部指導員…様々な働き方を通して学んだこと、少ないですが紹介してます。

【集中力が飛びやすい子のレッスン】

こんにちは。

 

楽しいものがあるとフッといなくなってしまったり、疲れると突然歩き出したり…

そんな生徒さんはいらっしゃいませんか?

今日は、集中力が散漫になりやすい子のレッスンについてお話しします。

(今回は、4歳になったばかりの生徒さんを例にお話ししています。)

グレーゾーンかな?と思っている生徒が割と落ち着いた方法でもあるので、ADHD傾向のあるお子さんにもおすすめです。

 

1.集中が切れそうなものを「隠す」

まずは、集中力が切れそうなものを隠しましょう。笑

私の教室の場合は、

  • 絵本
  • 時計のおもちゃ
  • トランプカード
  • 「新しい」もの
  • シール類

 

などです。

全てのものを隠すのではなく、その子が気になっているものがあったら、隠します。

特に、買ったばかりのホワイトボードや、新しく購入した教材は使う直前まで隠しておくようにします。

 

 

2.レッスンのはじめに「発散」させる

 

この方法は、偉大なる中嶋恵美子先生のアイディアです。

レッスンの最初に、タンバリンを叩いたり、歌ったり、ダンスしたり…

とにかく発散させます。笑

 

これをやるだけで、子供が椅子に座る時間が格段に増えます(本当です!)

 

私は、

リトミック活動か歌

②ピアノ

③2曲終わるごとにでワークやホワイトボード

④好きな曲1曲

⑤シールタイム

終了の流れにしています。

 

 

 

同じ活動を長く続けない

 

子供の集中力が続く時間はかなり短いです。

 

3歳児であれば、短い曲(ドレミだけなどらメリーさんの羊より簡単な曲)1曲ぐらいが集中力の限界です。

そんな時は、

1曲→ワーク→1曲→ホワイトボード活動

というように、

並行してピアノ以外の活動を挟みましょう。

 

要は、長ーく集中させるのではなく、

短い集中する場所をこまめに作ってあげて下さい。

(子供番組、テレタビーズをぜひ見てみて下さい。笑 または、Eテレの番組でもいいです。大人になって見ると、番組内にかなり細かい区切りがあるのがわかるはずです。)

 

最初1曲で集中力が限界だった子も、成長やレッスンを重ねるごとに2曲→3曲と少しずつ椅子に座っていられる時間が多くなっていきます。

 

 

長い目で見る。

最後にメンタル面ですが、とにかくじっくり、長い目で見てあげてください。

何気にこれが1番大変…!

 

  • レッスン中に、歩き回ってしまった。
  • ピアノの曲中に、違う音や違う鍵盤を歩き回って鳴らしている。
  • ピアノの時間なのに、タンバリンを叩く。

 

OKです。

異常ではありません。

 

歩き回ったりすることは、先生のせいでも親のせいでもありません。

歩き回りたいから歩き回る、それだけです。笑

 

なので、あまり気負わず

「遊んできてもいいからさ、先生が◯◯(こんなふうに弾いたら)したら、ピアノ押しに来てね。」

こんな風に声をかけてあげて下さい。

 

とにかくじっくり、です笑。

 

記録をとる。

 

こどもの集中力がない事は、何の問題もありません。

が、記録はとって下さい。

 

どんな時に注意不足な行動を取るのか

(何曲曲が続くとそうなるのか、時間や姿勢)を記録しておいてください。

そして、出来れば記録を元に、少しずつ環境を変えてみて下さい。

 

例 :

ピアノの曲 メリーさんのひつじと、大きな栗の木の下で2曲弾いて集中力が切れた

  • 次回から1曲やったら休憩にしてみる。
  • 羽織っていたジャンパーが気になって集中力が切れたので事前に脱いでもらう。
  • 1年後に2曲弾いて集中力が保たれていたら、集中力の発達。喜ぶと共に課題を上げていく。

 

 

お気に入りの曲1曲が気になりすぎてずーっと弾いている、他の曲への集中力がない。

  • お気に入りの曲へ誘導しない日を作る。
  • 回数を決めて弾かせる。

 

 

お喋りに夢中になりすぎて、ピアノへの集中力が無くなった。

  • 「◯◯を弾いたら、お話しよう」と誘導したり
  • 何の話を振ると夢中になり過ぎてしまうのか記録を取る。

 

など、本人の性格に合わせて少しずーつ実験を繰り返してください。

 

 

親にプレッシャーをかけない。

 

ピアノのレッスンはきちんと椅子に座って受けるのが「普通」と感じる保護者の方が多く居ます。

1番レッスンでいけないのは、

「うちの子は普通じゃない」と思わせる事。

 

小さい子に集中力がないのは、

当たり前です。

 

まず、子供の集中力や、レッスンの進め方について、必ず保護者の方に説明するようにします。

そして、

「このくらいの年の子はみんなこんな感じですよ

(※ただし、障害が疑われる場合は言わないこと)」

「◯歳なので、同じ曲を何度も少しずつ練習させていきます。」

「◯◯ちゃん、今日はこんなことが出来ていましたね!」

など、親御さんにプレッシャーをかけない声がけをして下さい。

 

 

保護者の方と心を一つにして、お子さんの成長をじっくりと見守りましょう。

 

 

少ない経験の中からではありますが、

集中力が未発達の子のレッスンについて書いてみました。

 

幼児レッスンの際のお役立ちグッズなども、またまとめて紹介したいと思います。

読んでいただき、ありがとうございました^_^