ピアノ指導初心者におすすめの本
こんにちは。
今日はピアノ指導者におすすめの本をご紹介します。
1.子供達が「何が分からないか」が分かる本。
- 3〜5歳の生徒さん向け
- 初めて子供を預かったけど、何から初めていいか分からない。
- そもそも、何が分かっていないか判別出来ない。
- 分かりやすいレッスンがしたい!
私がピアノの先生になって行き詰まった時、初めに読んだのがこの本でした。
あまりにも検索で引っかかる本だったので、何となく手に取ってみましたが…
必読だと思える内容でした。
この本には、
- 幼児から見た「楽譜」について
- 指づかいの覚え方
- 拍感の認知について
- 鍵盤の探させ方(黒鍵はどこか、ドレミの見つけ方)
- ドレミをどうやって覚えさせるか
などが書いてあります。
あなたもきっと、生徒の気持ちになってレッスンが出来ること間違いなし!
2.レッスン環境や、プログラムの見直しに。(幼児にも使えます。)
- 障がいがある子なのか分からない。
- 動き回って言うことを聞いてくれない。
- 緘黙や、視覚障害がある
- こだわりが強い子がいる。
- レッスンの効率的な組み立て方が知りたい。
- 小さな子や障がいの子への読譜、音の認識のさせ方
- レッスンで使えるお役立ちグッズ
などのお悩みがある先生におすすめの本です。
障がいの子のために書かれていますが、
障がいの子に分かりやすいレッスンは、みんなに分かりやすいレッスンだと思います。
教室運営や、教室の環境を見直したい先生にもおすすめです。
3.「知っておきたい幼児の特性」の橋渡しとして
この本も障がいのある子向けの本ですが、もちろん幼児にもご利用いただけます。
1.で紹介した「知っておきたい幼児の特性」と是非セットで読んでいただきたい本です。
- 障がいのある子や、幼児の具体的な音楽指導が知りたい。
- 1.で紹介した「知っておきたい幼児の特性」の内容が、少し難しい生徒
- 集中力はある程度あると生徒さん
におすすめの内容です。
2.の本は、心構え、環境、障がいについて
3.の本は楽譜との向き合い方について
の内容が多くなっている印象なので、きちんとピアノに座って先生の指示がすんなり通る子だったら、この本から読み始めても問題ないと思います。
4.【精神面】ピアノの先生の心
ピアノを教えるとはどういうことか、まさしくタイトル通りのことが書かれてある本です。
読んでいて「こんな先生になりたいなぁ」という気づきがもらえる本でした。
- 保護者との関わり方に悩んでいる
- 生徒にイライラしてしまう。
- レッスンに焦りが出てしまう
先生におすすめの本です。
この本で私が1番刺さったことをご紹介します。きっと響く方いるんじゃないでしょうか。
それは、「音楽を理論で教えない」です。
まずは、体感させてあげること。
音楽のノリや楽しさ、雰囲気を先生と味わわせることが大切だというのです。
「◯分の◯拍子は、こうやって数えるんだよ」
「2分音符は、りんご2つ分だよ」
そんな風に教えていた私の胸にはグサグサきました。(笑)是非お読みください。
5.【コンクール対策編】身体の使い方を教えたい時に。
コンクールに出る子がいたら必読です。
私は図鑑のように使おうと思っています。
- フォルテの音がうまく出せない。
- 手首の力が抜けていない。
- 理想のタッチにならない。
- 何度も同じ事を指導しているのになおらない。
生徒さんにお勧めの本です。
私は初め、「身体の使い方ってそんなに大切か?」「それよりも、実際に耳で聞く力や表現する気持ちの方が大切では?」と思っていたクソ講師でした。
ですが、身体の使い方はものすごく大切な事です。
是非一度、生徒さんのオクターブ上で一緒に演奏してみてください。
力の入り方・動き方が先生と違う所が沢山あるはずです。私の生徒に何度言っても変わらなかったポイントは、身体の使い方も出来上がっていませんでした。
身体の使い方が変わると、音が変わります。
案外、言われていたつもりだけど穴場なポイントなので是非読んでいただくことをお勧めします。
6.【豊かな音楽表現のために】アナリーゼ、和声感を育てる。
みなさん、楽譜の解釈は好きですか?(私は少し苦手です。)
音楽をされていた方なら「楽譜を弾く前にたくさん読め」と教わったはずです。
- コンクール前の生徒さんに
- 日頃のレッスンで「楽譜を読む力」を身につけるために
- 自身の復習として。
先生は、和声進行や、音楽のつくりから何となく読み取って演奏することができます。
しかし、生徒にはその力が不足しています。
アナリーゼが苦手な先生、この本を読みながら、自身の知識を再度確かめつつ、確信を持って指導をしていただきたいと思います。