音楽サバイバル。

非常勤講師、ピアノ教室講師、伴奏ピアニスト、部活動外部指導員…様々な働き方を通して学んだこと、少ないですが紹介してます。

【ピアノ教室】子供の発達について

 

こんにちは。

年齢によって、ピアノ教室で出来る事って大きく変わりますよね!

そこで、今回は音楽と児童の年齢について書いていこうと思います。

 

  1. 3歳
  2. 4歳
  3. 5歳
  4. 6歳
  5. 小学生

 

1.3歳(年少)

 

まずは、3歳児。

3歳の子供は、一言で例えると『何が起こっているのか分かる』という段階です。

見た感じボーッと世界を把握している子が多いです。

(多分インプットが多い為ボーッとして見える)

 

お喋り…喋ってくれますが、表現力が身についていない事も多く、支離滅裂な事があります。

「◯◯くんは、うーくんとボールしなかったけど、今日ピアノ来たよ。」

→訳「僕はうーくん(犬)とボールで遊ぶのを我慢して、レッスンに来た」

本当こんな感じです。笑

 

ピアノ…骨格の段階から、ピアノを「弾く」ことはできません。黒鍵の2つの固まりを探すこともまだ少し難しいかも。

この年齢には、シールや付箋を付けて対応しています。クラスターなどで楽しく活動します。

ピアノに迎える時間は、圧倒的に少ないです(5分くらい)

 

歌…「聞かせる」「想像させる」のイメージ

曲を覚える事はできます。ただ、一曲まるごと歌ったり、タイミングを合わせるのは難しい子も多いです。

 

書く作業…丸を上手に書く事が出来ないので、記譜はできません。また、音符を覚えたり書かせたりするだけの単調作業を嫌います。

4歳以降の導入として、お絵かき要素を入れながら、ワークやシールで進めていくと上手くいきます。

 

レッスン全体…基本的には保護者の方付き添いでのレッスンになります。

レッスンというよりは、教室や先生に慣れる、沢山曲を聴いて音楽力のベースを付けるイメージです。

 

難しい事…嫌な事は、とにかく泣いたりごねて保護者に何とかしてもらおうとします。基本的に我慢は出来ません。

レッスン中、好きじゃない曲だと部屋をうろうろしてしまったり、あからさまに興味がない態度を取ります。でもこの年齢なら仕方の無い事。

 

2.4歳(年中)

 

4歳児さんを一言で例えると『アウトプット』です。

3歳児では見ているだけだったものを、

4歳児は器用にアウトプット出来るようになります。

 

その為、3歳の頃とは全然違うタイプの子に見える程変化のある子も多いです。笑

 

3歳児さんは世界をボーッと眺めて理解する印象ですが、4歳児になると、「自分の立ち位置」や「鍵盤の並びの理解」など、詳細も理解できます。

そして、詳細を理解できたらアウトプットしまくります!笑

 

お喋り…ジョークが言えるようになります。

4歳児は、とにかくお喋りが大好き!(な子が多い)

嫌な事など、泣く以外で表現出来るようになります。

テキストのイラストを見ながら、お喋りが出来るようになります。この頃には、会話も整理されていて内容も分かりやすいです。

 

ピアノ…『理解力の成長』によって、黒鍵が2つ、3つと交互に並んでいる事、ドレミの配列、指番号など、割とスラスラ覚えられる子が多いです。

メリーさんの羊など弾けるようになります。

何より、骨格がしっかりしてくるのでバラバラの指番号で安定してピアノが弾けるようになります。

シールもほぼ不要です。

3歳の時よりも、ピアノに集中して向かえる時間も長いです。(人それぞれですが、15〜20分程)

 

歌…人によって好き嫌いはありますが、言葉を多く習得出来ているので、タイミングよく歌詞を刻めるようになります。

聴いた歌をすぐに反復出来るようになるので、ピアノを弾く大前提が出来る状態です。(曲を覚える)

 

書く作業…丸も上手にかけるようになり、書くのは大好きです。

ただ、「ルールに従って書く」というのが苦手な子がいます。ドは赤と決められているけど、カラフルに書きたい!音符はハート型、星型など色々な形にしたい!など。笑

4歳でドレミまで覚えられたら理想ですが、読譜や書く作業は無理なく進めるのが吉です。

(小学生になるともはや教えずとも読んでくれます)

我慢も覚えられる年齢です。

 

3.5歳(年長)

 

5歳児さんを一言で表すと『爆発』です。笑

3歳でインプット、4歳でアウトプット、5歳になるとその子の持つ個性が爆発します。

体力も有り余っており、エネルギーが常に爆発しているイメージです。笑

 

お喋り…お喋りが止まらない子がほとんどです。笑

自分の話だけでなく、この頃になると確実に友達関係も多く築く子が増えます。そのため、会話の幅がめちゃくちゃ広い!

子供扱いされるのを嫌います。

 

ピアノ…記憶力も上がり、ピアノもスラスラ覚えられる年齢です。

ただ、素直さは4歳の方が上な気がします。

気分屋さんも多い年齢で、上手く言い訳が出来るようになる事から、真っ直ぐピアノに向かえない時間も多い印象。

ピアノは、小学生になるまでじっと待つのが大切な年齢です。

 

歌…おませになって歌わない子も超少数ですがいます。有名どころの歌はほとんど歌えるようになります。一部分だけリズム良く楽器で叩くなど、高度な事もできます。

 

書く作業…自分の名前は書ける子がほとんどになります。記譜の練習やカードなど、安心して進められる年齢になります。

 

レッスン全体…

体力が特にありあまっている年齢です。前半で発散させないと大変な事になる時もあります。

ただ、意味はよく理解してくれるため進めやすくはあります。両手奏も上手に出来る子が多いです。

 

4.6歳(小学1年生)

 

小学生になると、とてもレッスンがやりやすいです!

 

お喋り…新しい環境になり、社交性も高まります。お喋りは大好きな子が多いです。

ただ、喋ってはダメな時間も深く理解するようになります。

 

ピアノ…算数を教わったり、国語で表現力を身に付けたりしてくれる関係で、ピアノの配列等スラスラ覚えてくれます。

 

歌…まだまだ大きな声で歌ってくれます。

大きくなった時、声を出して表現するのが恥ずかしくならないようにこの頃から沢山歌わせておきたいですね!

 

書く作業…書く作業を学校でやってくるので上手です。しかも、ルールに則って書くことが出来るようになります。

これも、書き順や持ち方などルールのある書き方を学校で長時間覚えるからなのでしょう。

 

レッスン全体…最高にやりやすい状況。

ただ、環境が変わり不安定になっている子もいるので、その点には注意が必要です。

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

それぞれの年齢に難しさがあります。

成長を捉えながらレッスン出来たら最高ですよね♪

 

それでは!