ピアノ教室講師 お給料や働き方・やりがいについて
今回は、ピアノ教室講師の仕事についてまとめてみました。
主観が入っている部分もありますので、ご注意を。
- 2パターンのピアノ教師
- ピアノ教師のお給料
- 何人くらい受け持つの?働き方は?
- ピアノ教師だけで、食べていけるか
- 他の仕事と比較して感じた事
- ピアノ教師のやりがい
- ピアノ教師大変なこと
- 個人的に思った、向いている人
2パターンのピアノ教師
一概に「ピアノ教師」というのは、2パターンの種類を示しています。
- 雇われ講師
- 開業している講師
一つずつ説明します。
- 雇われ講師 について
有名な所だとヤマ◯、カワ◯、島◯楽器店など…
大きな企業に所属している講師のことを「雇われ講師」とここでは呼ぶ事にします。
雇われ講師の働き方は、塾講師や、会社の営業職と少し似ているかもしれません。
会社に依頼があった場合に出動してピアノを教えたり、会社経由でお給料をいただいたりします。
2 . 開業している講師
自宅などで、ピアノ教室を開業している講師のことです。
個人事業になるので、税金関係も自分で行わなければなりませんが、お給料も全て自分の元に入ってきます。
この記事では、雇われ講師に特化して、そのお給料ややりがいを書いていきたいと思います。
雇われピアノ講師のお給料
雇われピアノ講師のお給料は、『歩合給』であることがほとんどです。
基本的な考え方は、
- 生徒一人当たりの単価が決まっており(生徒のレベルと単価がリンクしています。)
- 何人レッスンをしたか、で計算される
- 講師が資格取得などでレベルアップしていけば、授業単価も上がっていく。
という感じです。
ここで気になってくる単価についてですが、
最初のうちは、生徒一人当たり2000円程いただけるのが妥当かと思います。
(安っ)
まあ努力や実績次第で上がっていくので最初は頑張りが必要ですね。
私の勤務先では、月謝として、お支払いいただいている内の約1/4が手取りでもらえるような計算です。
※何割いただけるかは、会社によって異なるので要確認です!!
1/4のお給料をいただいてもチャリーン💸なので、
1/4以下の所はかなりブラックかと…。笑
何人くらい受け持つのか?
ピアノ教室で、
生徒1人あたりの単価 × 受け持ち人数
という計算式が当てはまる事は、先程お伝えした通りです。
ここで、気になってくるのが受け持ち人数。
私が勤めている所では、1日6〜8人程生徒が入る計算になっています。
働き方について
ピアノ教師の出勤時間は、基本的に14時以降になります。
それもそのはず。
生徒の幼稚園や小学校、会社が終了してから
がレッスン時間になるからです。(平日の場合)
土日は、更に忙しく午前中から一日仕事になります。
事務作業や持ち帰り作業などは、特にありません。
☆何曜日に勤務するか、週何時間、何日働くかという件については、基本的に上司との相談になります。(会社によります。)
なので、基本的には時間の融通はかなり付けやすいです。私は、平日のみの勤務で働かせていただいています。
雇われピアノ講師だけで食べていけるのか
雇われピアノ講師は、とても素敵なお仕事ではあるのですがその仕事だけで食べていくのは、結構厳しいです。
大体の先生が、兼業主婦で旦那さんの支えを得ていたり、ピアニスト、アルバイトや非常勤講師、家業の手伝いなどをして生活をしています。
お給料が低いから、というのも理由の一つですが、14時以降〜しか勤務出来ない。というのも大きな要因です。
他の音楽系の仕事と比較してみて
他の音楽系の仕事と比較して感じること、それは、
働きやすさです。
(意外だと思われるかもしれませんが😂)
【社会的な働きやすさ】
①職場
- ピアノの講師陣は、他の職場と比べて温厚な人が多い。
- 他の講師や事務員とやりとりする機会が圧倒的に少ない。心理的ストレスや、人間関係のトラブルに見舞われることが非常にすくない!
- 飲み会があまりない。体育会系ではない。
②保護者
- ピアノを習わせる親御さんは、そもそも温厚で、ご理解のあるタイプが多い。
- レッスン時間が30分程度なので、基本的に会う時間が少ない。
- 発表会や、コンクールなどで生徒が成果を発揮できれば、有り難がられることが多いかも…。
- 私は、仲良くなれた保護者さんが多かったです!
③生徒
- 力技で動かさないといけないタイプや、叱らないと動けない生徒が少ない。(ピアノを習わせられる余裕のある経済環境にある家柄、という理由もあるのかも…?予測&偏見ですが。)
- 礼儀正しい子が多い。
- 知識としては確実に先生の方が上なので、教え方に迷っても、こちらが困窮する事はあまりない。
- 子供が好きなら、可愛いという気持ちや責任感か必ず沸くと思います!
【時間的な働きやすさ】
- 基本的に、上と相談して働く時間を調整出来るので非常に働きやすい。(私の場合、無理に予定を入れられる事もありませんでした。)
- 夜型人間には、とてもいい仕事です。私は朝が弱いので、出勤時間が遅いこの仕事には助けられています。
ピアノ教師のやりがい
ピアノ教師は、やりがいに満ちたお仕事です。
少ないお給料が気にならないくらいには!笑
- 大好きなピアノを仕事として教える事が出来る。
- 子供の発達について学べる。
- 自分のペースで働く事ができる。
- 保護者の人と仲良くなれ、子供の成長を共に見守る事が出来る。
- 担任のように、コロコロと担当が変わらないので、成長を長く見守る事ができる。
- コンクール、発表会に出した時の緊張感、感動を共に分かち合える。
- 何より、子供が可愛い!!!
他にもきっと沢山見つけられると思います^_^
ピアノ教師大変なこと
ピアノ教師をしていて、大変だったこと…
3つあります。
それは、
- 自己責任
- 上司の後ろ姿が見えない仕事
- 自己研鑽や、資格試験
- ビッグな仕事は出来ない
①1番大変な事は、『自己責任』だという事です。
もちろん、事務のサポートも入りますし先輩講師も居てくれますが、
基本的には全て1人で行う仕事です。
- 料金の説明
- 体験レッスン
- 保護者の人とのメールでのやりとり
- レッスンの振替
- 技術的な指導
全て1人で行います。
「自由」である事の引き換えに、「絶えず成長しつづける力」「責任感」が求められる仕事です。
②先輩講師との交流の場が少ないことから、上司から学べる事は他の仕事よりも圧倒的に多い仕事かと思います。
自分のしてしまった粗相は、誰も指摘してくれず、ミスは自分で修正していくしかありません。
逆に言うと、オリジナリティが求められる仕事でもある訳です。
③自己研鑽、資格試験
ピアノの先生には、資格試験があります。(おそらく雇われ講師なら)
試験の結果、昇給したり認められていきます。
試験の内容まではここでは書きませんが、ピアノの先生は絶えず、技術向上に努めていかなければなりません!
し、そうあるべきだと私は、思います。
しかしながら、試験を受けるにも割と高額なお金がかかる事が多く(この件に関してはまた記事にします…)、練習時間も必要になってくるので、なかなか難しい所です…
④ビッグな仕事は出来ない。社会的スキルアップは磨きづらい
学校の担任、部活の顧問などと違い、集団を動かす訳でもないですし、行事を主催する立場でもありません。
また、ピアニストとしてメインに活動する訳ではないので、決して華やかな仕事ではありません。
仕事もルーティンワークが基本となります。
(かなり個人の主観ですが、ピアノの先生は、周りの社会人の方より内向的で、社会性に劣るような気がしています。あくまでも個人の主張なのでご容赦ください。)
個人的に思った向いている人
- 誰とでも明るくコミュニケーションが取れる人(お喋りでなくとも大丈夫です。)
- 自由な生活がしたい人
- 音楽を学び続けたい人
- 集団を教えるより、個人を教えるほうがしっくりくる人(友人と集団でいるか、一対一が多いかも考える基準になりそうです)
- マイペースな方
- 目の前の人が「何が分かっていないか」が分かる人
- 夜型人間
ピアノの先生は、ADHDやHSP志向の方でも働ける仕事だと思います(むしろ向いているかも)
まとめ
以上、ピアノの先生について今回はまとめてみました。
雇われ講師と、開業講師、どちらがいいの?
ピアノ教師の税金、年金、保険について。
田舎と都会どちらがいいのか?
ピアノ講師とADHD
ピアノ講師とHSP
など、様々なテーマで音楽系の職種を深掘りしていく予定なので是非ご覧いただけたらと思います☺️
では!